アトピー性皮膚炎などの治療はもちろん
健康な皮膚を維持するためのトータルスキンケアを提案します。
動物の皮膚は、構造上の違いからヒトと比べてデリケートです。
そのため皮膚炎の原因は様々ですが、動物は皮膚炎を起こしやすく
治ったとしても、しばらくすると再発を繰り返してしまう子がたくさんいます。
当院の治療方針
皮膚炎の原因をできる限り追求します。
そのために皮膚科検査を実施するだけでなく、問診を大切にします。
治療後の再発を防ぐため、適切なスキンケアを提案します。
治療の流れ
- ① 受付
- 皮膚科専用の問診票に記入をお願いします。
右の問診票をご自宅で印刷・記入することで、スムーズに受付できます。 - ② 問診
- 検査に入る前に、十分な問診を行います。
問診から皮膚炎のストーリー・原因のヒントがみえてきます。 - ③ 検査
- 原因を調べるため、身体検査や各種皮膚検査を行います。
また、皮膚を撮影し記録します。 - ④ 結果報告と治療方針の決定
- 問診・検査結果から病気の原因を考えます。
治療方針はご家族と相談し、動物とご家族に最適な方法を選択します。 - ⑤ 再診
- 治療の効果をみるため、再診察します。皮膚を撮影し、治療前と比較します。
治療方針を再度検討します。
皮膚科治療の落とし穴
飲み薬を処方され、良くなると休薬、しばらくして再発する。また薬をもらうが良くなるので休薬、そして再発の繰り返し・・・
薬用シャンプーをもらって治療するが良くならない・・・
皮膚にやさしいシャンプーですと保湿系のシャンプーを使用するが、効果が実感できない・・・
皮膚が弱い子にはアレルギー系のフードをと始めたが、ほんとにそのフードでいいの・・・
良い薬・良いシャンプー・良いフードを試しても、間違った使い方は皮膚炎を悪化させる原因にもなります。
トータルスキンケア
動物のスキンケアで思い浮かぶものの代表は、シャンプーではないでしょうか。
もしくはシャンプーだけが自宅でできるスキンケアと思われる方も多いのでは。
当院では、外からのケア(洗浄・保湿など)と内からのケア(栄養・生活環境など)を考え、
デリケートな皮膚を病気から守り、健康な皮膚を保つためのトータルスキンケアを提案します。
薬浴
皮膚炎の治療・スキンケアの一環として、薬浴を行っています。
皮膚炎の治療は、飲み薬だけではありません。
薬浴は、皮膚科治療の大きな部分を担うと言っても過言ではありません。
マイクロバブル・高濃度炭酸泉発生装置
マイクロバブル
微細な気泡が高い洗浄力を生みます。
毛穴のクレンジング効果が強いツールです。
炭酸泉
高い血流改善効果があり、皮膚へ栄養を補給します。
pHを下げ、皮膚のコンディションを整えます。
薬浴の流れ
- ① 皮脂の汚れの除去
- ブラッシング後、マイクロバブルを使用しシャンプー・入浴をを行います。
皮膚に応じて、クレンジング剤や洗浄用シャンプーを使い分けます。 - ② 治療目的の処置
- 薬用シャンプーや薬剤の入ったお湯につかります。
- ③ しっかり保湿
- 洗浄後は皮脂が無くなり、皮膚が乾燥しやすい状態になります。
保湿を十分に行う事で、シャンプーのデメリットを回避します。
炭酸泉の入浴はここで行います。 - ④ ドライイングと仕上げ
- 乾燥とブラッシングで仕上がりです。
- ⑤ アフターケア
- 皮膚の状態に応じて、保湿剤や外用薬の塗布を行います。
薬浴の頻度や自宅での薬浴方法などの説明をし、終了です。
最後に
痒みを伴う皮膚疾患は、動物にとって強いストレスになります。
とても多い病気ですが、残念ながら根治できる皮膚炎は限られています。
薬だけの治療や薬用シャンプーをする事だけが、皮膚炎の治療ではありません。
ヒトと同じように考え、動物の皮膚をケアしていくことが大切だと考えます。
皮膚炎でお悩みのご家族の方、お気軽にお問い合わせください。